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長野オリンピック ジャンプ団体戦
1998年2月17日
1998年に開催された長野オリンピック
当時、長野県小谷村の栂池高原スキー場で働いていたので、幸いにもジャンプの団体戦を見に行くことが出来ました。
競技を見るのは初めてだったのでかなり興奮していたのを憶えています。
これは当時書いた観戦レポートで悪天候で写真も撮れずで、文字のみですがアップしてみました。
当日は朝6時に家を出て友人と待ち合わせ。7時頃にオリンピック専用駐車場へ着くと既にほぼ満車状態でした。
駐車券がないと止められないので、あふれることはないのですが、やはり気が焦ってしまいます...
係員の誘導に任せて奥へ奥へと進みますが、
なかなか止める場所が空いてなくて、かなり奥の方まで進みました。
ようやく車を止めることが出来、いざ会場へ!
送迎バスがあると思っていたのですが、どうやら会場まで1時間近くかけて徒歩移動...
とことこ。とことこ。歩き...また歩き...会場へ着く頃にはもうヘトヘト...
あまり天気も良くなかったので、いまいち気分も乗りませんが、やはり近くで見るジャンプ台は迫力があります!
ちょうどテストジャンプの最中でテストジャンパーが飛んでるところでした。
しかし雪がかなり降り積もっていて距離も伸びていないようす、観客からもため息が。
8時30分から、トライアルジャンプが始まりました。が、
雪の影響で70〜80mぐらいしか飛ぶことが出来ないようです...
第1グループの13人目で岡部選手が飛ぶ予定でしたがパスしてしまいました。
そして以後の選手も続々とパスしていき...
ついにトライアルジャンプが中止という事態に。
競技開始を30分遅らせて10時からスタートするとアナウンスがあり、
雪の中、寒かったのですが待たされることになりました。
その間、会場内ではウェーブの練習をしたり、各国ごとの観客の応援合戦などをしていました。
さすがに日本の応援は凄いものがあり、チアホーンの大音響を聞くと、オリンピック!という実感がわいてきます。
天気も、少し良くなったり雪が強くなったりの繰り返しでしたが、これで会場も盛り上がってきました。
そしていよいよ!1本目の競技開始です。
日本は13番目で順番としては最後になります。
この時のワールドカップの成績が1位だったので、ジャンプの順番が最後ということです。
まず第1グループ 1人目は、
岡部孝信 選手!
ものすごいチアホーンの応援!大声援!耳が張り裂けんばかりの応援です。
コーチがスタートの合図の旗を振り下ろし、いざ!
速度 90km/h
飛距離 121.5m!
日本いきなり2位です! 会場はものすごい大歓声!
そして、ジャンプは続き...第2グループ 2人目
斎藤浩哉 選手!
速度 91km/h
飛距離 130.0m!
日本1位です!
会場からは「斎藤!斎藤!」の大歓声、天候などもう関係なし、いっきに盛り上がります。
そして、第3グループ 3人目
原田雅彦 選手!
会場からは「頼む!原田!」会場が初めて一体になったと感じた瞬間でした。
天候は最悪、ほとんど客席からはスタート地点の選手が見えません...
しかし競技は続行されるようです。
原田選手がスタート...
速度 87.1km/h
他の選手より少し遅いようでした。
そして...飛距離 79.5m
これで日本は2位に落ちました。
会場から大きなため息。
それに混じって「頼むぞ!原田!2本目!」の声が。
あの天候でも精一杯のジャンプを見せてくれた。と、みな願いを一つに祈ります・・・
第4グループ 4人目
船木和喜 選手!
さすがエースといった感じで会場は誰もが信じていました・・・
コーチの合図と共にスタート!
速度 88.5km/h
飛距離 118.5m
K点越えはならず、ここで日本は4位に落ちます。
予想外の展開に少し複雑な気持ちになり...
しかし、まだ2本目がある!と、選手を信じようと自分に言い聞かせました。
2本目の前にテストジャンパーによるテストジャンプが行われてから、2本目の競技開始です。
しかし再び雪が激しくなり、天候は最悪。
競技続行してから、何人かの選手がジャンプを飛んだところで、
「 しばらくおまちください」のアナウンス...ここで、ジュリー会議が行われました。
役員達による競技の続行可能、不可能、記録の決定等の重要な会議です。
10分ほど待った頃でしょうか・・・
今までの2本目のジャンプの記録を全て無効とし、再び最初から2本目の競技を行うということでした。
ここで開始時間が延ばされ、11時からの開始となりました。30分ほど時間が空きます。
その間は会場内でウェーブの練習をしたり、「WAになって踊ろう」の曲にあわせてみんなで踊ったり、
まさにオリンピックを実感!できる時間でした。
そして、2本目の開始時間になり、競技開始です。
ジャンプは順調に続き...日本の順番になります。
1人目 岡部選手
速度 91.1km/h
飛距離 137.0m!
いきなりやってくれます!日本1位です。
会場はもう最高潮に達していきます。
2人目 斎藤選手
速度 90.5km/h
飛距離124.0m!
岡部選手に続きK点越えのジャンプです。
日本は1位をキープします。
そして、3人目・・・
原田選手
1 本目のジャンプが嫌でも頭の中を駆けめぐり・・・「頼むぞ!原田!」
それしか出る言葉がありませんでした。
天気は雪こそ降っているものの、1本目よりはかなりいい条件でした。
そして、スタート!
速度は・・・89.8km/h
心臓が高鳴り、見るのが怖いほど、自分でも興奮しているのが分かりました。
そして...ジャンプ.....飛距離は・・・・・・
「しばらくおまちください」のアナウンス。
しばらく記録が出ません、ここでもまた大歓声です。
そして・・・
記録が出ます
137.0m!
会場は、もうこれ以上ないというくらいの大歓声!大歓声!大歓声!
日本は1位をまたまたキープしました。
「原田!原田!」の大コール。もう優勝したかのような勢いでした。
しかしまだ船木選手が残っています。まだ安心してはいられない、そう思いました。
そして・・・船木選手
天気は雪、少し強くなりかけてるときでした。
コーチの合図と共にスタート
速度 89.6km/h
会場は一瞬静まり返ったように感じ.....
着地・・・
飛距離 125.0m
記録が出るまで少し時間が空き...いや...多分そう感じたのだと思います。
そして・・・電光掲示板に
1位 日本!!!
「やったー!」・・・無意識に声を張り上げてました
船木選手の元へ、3人の選手が駆け寄ります。原田選手が抱きつき・・・
ここから後は、日本選手団を見守るだけでした。ただ、ただ、、、見守るだけでした。
会場全体でバンザイの嵐! 原田選手の涙! 会場の9割はあろうかという日本の旗!
そして・・・いつまでも、いつまでも日本選手達を見守る観客の姿がそこにはありました。
チアホーンを吹き、手をたたき、声を張り上げ、そして、泣き。
雪がものすごい勢いで降りしきるなか、金メダルの瞬間をこの目で見られたこと。
最高のジャンプ競技でした。
オリンピックっていいな!素直にそう思えました。
今こうして振り返ってみると、とてつもない場面にいたんだ。ということをつくづく感じます。
悪天候のために写真の撮影はできませんでしたが、
一生この競技は頭の中から消えることはないと思います。
オリンピックというものがどれだけすごい事なのか、というのを肌で実感しました。
この感動はきっといつまでも忘れることはないと思います・・・

観戦チケット