■週間レポート(3月10日〜3月16日)

※注)今号は分量が多いため、一部のみの掲載です。

全文が掲載されているメルマガをご参照ください。

■中国環境ニュース

□新築部屋の9割近くの室内空気に問題あり 一定期間後の入居がお薦め

 北京の新築部屋の環境汚染不合格率は88.8%。昨日、中国室内装飾協会室内環境測定
センターが消費者に注意を呼びかけた。新築・改築部屋または新しい家具を備え付けた
場合、一定期間後の入居が望ましい、と。
 装飾、家具、建物そのものの汚染は室内環境汚染の主要な原因である。昨年7月建材国
家基準が正式にでき、室内環境測定センターが1000戸の新築・改築家庭に対して行った
調査では、室内環境汚染はひどく、不合格率は88.8%、中でもホルムアルデヒド不合格
68%、アンモニア系不合格23.4%、ベンゼン系不合格8.6%。新しい家具を備え付けた家
庭での汚染状況調査では不合格46.5%。
 別の調査では、追跡調査で新築・改築6ヶ月以内では汚染率70.6%、6ヶ月から12ヶ月
では10.8%に低下、1年から2年では7.5%に低下する。専門家は環境配慮型資材を使うに
しても一種を大量に使用するのはよくない、新築・改築後や新家具購入後はすぐに入居
せず、しばらく時間がたって有害物質拡散が終わった後からした方がよいと指摘してい
る。

《北京娯楽信報》2003年3月12日

※昨年北京で、シックハウス症候群で裁判沙汰になりマスコミで報じられたのをきっか
けに室内汚染の問題が注目されるようになりました。

(参考)
中国室内環境計測ネット(中国語)
http://www.cietc.com/

■トピックス

□IGESセミナー「環境報告書の現状と未来」に参加

 3月13日横浜で開かれたIGES(財団法人地球環境戦略研究所)セミナー「環境報告書の現
状と未来」に参加してきました。内容は直接中国とは関係ありませんが、日本企業の環境
保護活動の最先端の状況は、中国にとっても有益であろうと思います。テーマは、最近
日本企業の多くが発行するようになった環境報告書という、非常にタイムリーで興味深
いものでした。
 IGES企業と環境プロジェクトのリーダー國部・神戸大教授の問題提起発表メモ;ここ
10年で日本企業の環境報告書は質量ともに大幅な向上が見られた。その一因としては通
産省、GRI*、環境省からの報告書ガイドラインが出されたことがあろう。環境報告書が
作成される理論的背景として、アカウンタビリティ理論と意思決定有用性理論がある。
前者は、企業が環境負荷を与えることから、一般市民に対して説明責任が生じるという
もの。それゆえ企業は一般市民のニーズにかかわらず一方的に説明する必要がある。後
者は一般市民が有用な情報を欲するために、そのニーズに応えて報告するというもの。
この両者は、段階的に進歩して前者から後者に移行するという関係になっている。現在
の日本は両者の移行期ではないだろうか。
 環境報告書の現状としては、発行企業は増加傾向にあり、またその内容開示量も増加
している。また課題としては、環境報告書の比較可能性や信頼性確保の問題があげられ
る。最近では社会性や経済性まで範囲を広げたサスティナビリティ(持続可能性)報告書
へのレベルアップに対応できるかという課題も出てきた。比較可能性とは、環境報告書
を比較することで初めてその企業の環境配慮活動の相対的評価が可能になるが、報告対
象範囲や分野、表示方法が統一されてないことから、比較に意味があるのか、あるいは
比較しやすい業種別なら環境報告書による企業分析は可能かどうかという問題である。
また信頼性の問題として、第三者意見書が付加されている報告書があるが、意見書にも
検証(開示情報に対する審査)と所見(検証を踏まえた上での意見、感想)が混在している
点、「環境報告書審査人」制度化の是非などが上げられる。
 また将来、報告書未発行企業への対処法、質的向上、比較可能性、信頼性の確保、持
続可能性報告書へのレベルアップ、環境報告書のコストベネフィット分析などが課題と
なる。


(参考)IGES 企業と環境プロジェクト
http://www.iges.or.jp/jp/be/index.html

□早稲田大学環境総合研究センター・シンポジウムに参加

 3月14日早稲田大学で開催されたシンポジウム、本庄地方拠点都市地域発「環境共生・
共創都市への挑戦」第4回「アジア圏での資源循環ネットワークの展開」に参加しました。
主催団体等、講師紹介、一部レジメは以下のアドレスより閲覧可能です。環境総合研究
センターでは環境分野の統合的発展、環境制御・環境創造・環境経営を目標にしており、
将来は環境系大学院も設立する構想だそうです。

早稲田大学環境総合研究センター
http://www.waseda.ac.jp/weri/



■週間レポート(3月3日〜3月9日)

■挨拶

 今回は東京からこのメルマガを書いております。長ければ2,3週間ほど滞在の予定
ですので、都合のつく方はご連絡ください。情報交換いたしましょう。
 先月下旬に北京大、清華大で爆発事件が発生しましたが、私はその前日両大学を
回っておりました(下見をしたわけではありませんよ。容疑者は捕まっております。
念のため)。その当日も北京大学環境学院に行く可能性があったので、後から報道を
見てたいへん驚きました。3年間も北京大で暮らしましたからそれなりに北京大卒業
生として母校に愛着がありますので(7年間いた京都大学にはもっと愛着を感じます
が)。

■中国ライフひとコマ

 2月下旬、北京の不動産屋に連れてもらって、物件をいくつか回ったときの話。
場所は国際貿易センター東の物件を見終わって、長安街から別の場所に移動する
際、長安街に面した場所である大きなオフィスビルが建設途中でストップしてい
ました。資金めぐりが悪化してストップしたのかと思っていると、ドライバーが
言うには、あれは規則違反で当局からストップがかかったのだ、また取り壊すよ
うになると。相当な浪費である。長安街に面した目立つ場所で、建設するなら事
前にしっかり調査しておけよといいたくなるのだが、中国では何をやるにしても、
うまくいかないということか。

■中国環境ニュース

□結婚の新風潮に実情を見る

 一年一度の植林の日がやってきて、三峡ダム区域の湖北省巴東県の広い農村が
新しい流行をもたらした。青年男女の結婚式で仰々しく行う古い習慣を改め、経
済林を植樹することで将来の幸福な生活の基礎を固めようとするものである。
 近年生活水準の高まりとともに、巴東農村では結婚式を仰々しく行い、しかも
ますますひどくなってくるという風潮があり、多くの若者が膨大な借金をし、結
婚後の生活に支障をきたしている。多くの若者はこのために苦しみ、メンツのた
めにしぶしぶ無理するしかなかった。この状況にかんがみ、野三関村が村全部の
範囲で先駆けて「古い習慣を打破し、新風を吹き込もう」と活動を始めた。多くの
青年に倹約励行を呼びかけ、見栄を張った浪費に反対した。テレビラジオなどを
通じて、青年男女に酒宴に使う費用を今後の発展のために使い、早く豊かになり
それなりの生活ができるようにしようと呼びかけた。この呼びかけに多くの青年
は歓迎し、共産党員や共産党青年団員も早速反応した。わずか数日のうちに50組
ものカップルが、もともと爆竹や酒宴のために準備していた資金を栗や桃などの
経済林の苗木5万株を購入し、「家庭緑色銀行」を作った。全県各地がこれに習い、
一時期流行した盛大なイベントをする風習が、今後の発展のために植樹するよう
に変わりつつある。

北京青年報2003年3月4日

※過度の見栄っ張りやメンツは問題です。中国ではかつてケチとみなされるのが
最大の不名誉の一つということもあって、人前での節約を嫌う傾向がありました。
今後は節約するときは、「環境保護のため」と強調したらいいですね(これも一種の
メンツ?)。

□蘭州で円借款による節水灌漑プロジェクトが開始

 甘粛省蘭州市で先日開始した円借款による節水灌漑建設プロジェクトにより、
蘭州市73万人が恩恵を受けることになる。
 このプロジェクトはまもなく入札募集の段階に入る。工期は3年、2005年に終了
する。このプロジェクトは主に日本海外協力基金を利用して農業節水灌漑を実施
し、プロジェクト総投資額は7.93億人民元、その中で円借款は60億円(4.61億人民
元)。蘭州市におけるプロジェクト計画面積は16万ムー、永登、gao蘭、楡中3件の
36郷鎮の267村に及び、恩恵を受けるのは、73.28万人。プロジェクト投資額は1.03
億元、その中で円借款は7.868億円(6020.95万元)、蘭州市側分担は4325.96万元、地
方政府や民衆の募金、労働などの方法で解決しようとしている。今年中にその灌漑
面積は5万ムーになり、投資額も3200万元以上になる。

中国水利報2003年3月6日

■トピックス

□スーパーシティに掲載

 北京の日本語雑誌『スーパーシティ北京』2月号の「こんにちは、BEV-NETです」
コーナーに私の書いた記事が掲載されました。私の写真まで掲載してくれていま
す。

□日本インターネット新聞に掲載

 前号掲載の中国環境ニュース『中国「手をつなごう地球村環境美化」プロジェクト
に日本が援助』が日本インターネット新聞に掲載されました。
http://www.janjan.jp/world/0303051889/1.php


■週間レポート(2月24日〜3月2日)

■中国語ひとコマ

 1年ほど前、地下鉄駅で入り口付近で「チエティンチー、ヤオマ」と何かを売って
いたので、見るとそれはなんと盗聴器ではないですか。「中国では盗聴器を道端で
売っているのか。さすがは諜報機関の充実した戦略国家・中国、おそるべし」と感
心しながらじっくり見ると、玩具の盗聴器。面白半分に私も10元を出して買いまし
た。パッケージには「これであなたも007」のようなことが書いてあったのが妙にお
かしい。おそらく補聴器の仕組みを応用したもので、わずかな音声を拾って拡大し
イヤホンで聞けるようにしています。それで「チエティンチー」ですが、漢字では
「切聴器」と書きます。

■中国環境ニュース

□中国「手をつなごう地球村環境美化」プロジェクトに日本が援助

 「日中国交正常化30周年・手をつなごう地球村環境美化プロジェクト」が20日、人
民大会堂で署名式が行われた。協議書によると、在中日本大使館は中国の少年児童
手をつなごう地球村環境美化プロジェクトに20万ドル分の環境設備と環境関連の書
籍を無償で提供することになっている。これら設備や図書は北京や天津、青島の
300の会員小中学校の手をつなごう地球村プロジェクトに提供される。
 中国文化部副部長周和平氏は、今回の援助プロジェクトは300の学校のごみ分別回
収用のボックスと関連施設に使われ、40万の児童が環境保護活動に参加することに
なる。同時に廃品回収の収入は貧困児童の援助に使われ、児童の節約精神と相互扶
助の精神を育んでいく。
 中国少年児童手をつなごう地球村プロジェクトは1997年に開始、学校やコミュニ
ティに作られ、それぞれ児童を地球村村民にしていくというもの。
 このプロジェクトは日本政府が1989年に開始した草の根無償援助で、発展途上国
の貧困地区に無償援助を提供するものであり、主に貧困地区の医療、衛生、教育な
ど人々の生活に密着した社会福利事業に使われている。
 1999年、2000年、在中日本大使館は連続2回手をつなごう地球村プロジェクトに
草の根無償資金援助をしてきており、北京、石家庄、秦皇島、承徳の200の小中学
校の手をつなごう地球村環境教育プロジェクトを支援していた。
 全国人大常務委員会副委員長王光英氏、日本国大使阿南惟茂氏が署名式に参加し
た。
(新華ネット2月21日)

注:手をつなごう地球村(手拉手地球村)はNGO北京地球村とは違います。

□中国気象局の黄沙予報、2003年春の黄沙嵐は多くはならない

 今年春、わが国の強い黄沙嵐の発生はまだ続くものの、北京など北方地区での黄
沙嵐発生数は例年並かやや少なくなる。
 昨日中国気象局の2003年春季黄沙予報の一回目の正式発表があった。中国気象局
国家気象センターの章国材主任は、四大原因は今春北京など北方地区での黄沙嵐発
生数を例年並かやや少なくなると紹介した。
 中国気象局気候診断予測室の専門家、楊義文の研究によると、まず北方の大部分
の地区は冬季降水量が多く、春季降水量も例年並かやや多いので、黄沙発生の抑制
に有利になる。次に今春の冷気団の力が弱く、現在のところ、1月から2月わずか3
回しか冷気活動がなく、これも黄沙を発生しにくくしている。さらに今年春に新し
いエルニーニョ現象が発生し、資料によれば、黄沙嵐日数はやや少なくなるという。
最後にここ数年来、わが国は生態建設プロジェクトを実施しており、地表植物被覆
率は向上し、これも黄沙を発生しにくくしている。しかし気象専門家は同時に、現
在、今春北京で強い黄沙嵐が発生しないという兆候もまだ見られないことから、市
民は黄沙対策をしておくべきであると提起している。中国気象局の担当者も現在、
わが国が打ち上げた世界最先端の気象衛星の一つ「風雲1号D」は黄沙嵐の挙動を細か
く監視し、今春黄沙到達3日から5日前には市民に「黄沙警報」を出すことにしている。
 別の気象専門家によると、3月1日前後と4,5日、寧夏、甘粛、内蒙古西部及び河北
西北部などで黄沙が発生するが、北京地区への影響は少なく、北京地区で黄沙が発
生する可能性が小さい。

(北京青年報2月28日)


■週間レポート(2月17日〜2月23日)

■中国語ひとコマ

 中国の銀行のATMが故障して、入れたカードが出てこなくなったとき、よく
「喫了」(食べちゃった)「呑了」(飲み込んだ)などと言います。「喫」は、辞書には「吸
収する」という意味が載っていますが、それにしても「ATMがカードを食べちゃっ
た」なんて、おもしろい表現です。

■週間レポート(2月10日〜2月16日)

■中国語ひとコマ

 同じ漢字を使いながら意味が全く違うなんてことがしばしばです。日本語の「手
紙」は中国語では「信」「函」と書き、中国語の「手紙」の意味はティッシュペーパー(ト
イレットペーパー)というのは、もう有名になってしまいましたが、これは人畜無
害な例。気をつけなければならないものの一つに「情報」があります。日本ではちょ
っとしたお知らせでも「情報」といい、意味の範囲が広く、日本人は気軽に使います
が、中国語では違います。ズバリ「国家機密」の意味なのです。「環境情報の交流」な
どと日本で言うのをそのまま中国人(特に日本語を知らない公務員)に言えば、警戒
します。「国家機密」でない「情報」は「信息」と書きます。これは笑い事では済みませ
んから…。


■トピックス

□松原市日中友好協会の春節イベントに参加

 16日松原市内で開かれた、松原市日中友好協会の春節イベントに参加しました。
当日は会長や大阪総領事館からの参加者、市議会議員、阪南大学の中国人留学生な
ど、50名近くが参加。一緒に中国を代表する餃子と日本を代表するお好み焼きを作
るなど、楽しい歓談のひと時となりました。
 私の実家は松原市の南で、あまり中国人を見かけることはなかったのですが、阪
南大学近く(松原市の北西)に30人ほども留学生がいると聞いて意外でした。これま
で日頃は中国にいましたので、地元の日中関連のイベントに参加するのは初めてで、
たいへん新鮮でした。中国人の知り合いもでき、日本滞在で中国語を話す機会があ
まりなかった中で私も中国語を話しまくり(そうしないと、中国語の言語感覚が鈍っ
てしまいます)、とても有意義でした。


■週間レポート(2月3日〜2月9日)

■トピックス

□バードライフ・アジア事務所を訪問

 2月4日、新宿にあるバードライフ・アジアの事務所を訪問しました。このバード
ライフ・アジアとは、ロンドンにあるバードライフ・インターナショナルのアジア
部門。1922年国際鳥類保護委員会が結成され、その後国際鳥類保護会議、バードラ
イフ・インターナショナルと組織改正が行われています。現在は105カ国の環境NG
Oに200万人以上が参加する大きなネットワークに発展しており、日本では財団法
人日本野鳥の会がパートナーになっています。
 主旨は、鳥類保護を通じて環境の保全を進めることを目的としています。具体的
にはアジアのパートナー支援、アジア版鳥類レッドデータブックのフォロー、アジ
アの重要自然環境保全、アジア野鳥基金などの活動を展開しています。近くホーム
ページを立ち上げるそうです。
 連絡先:東京都新宿区新宿1−12−15 東洋新宿ビル2F バードライフ・アジア
  〒160-0022 電話:03−3351−9981

□川崎ベンチャーシンポに参加

 2月5日、海援隊21主催、川崎市産業振興財団と日中ベンチャー交流促進センター
後援、かわさき企業化クラブ、日本起業家協会、国際メンターシップ協会協力のも
と、海援隊21新春シンポジウム「川崎市を国際的な起業家の街に −川崎発日本産
業再生論・アジア起業家村構想−」が開催され、参加してきました。
 阿部・川崎市長が基調講演し、不況にあえぐ日本経済の突破口として、福祉や環
境といった先進国型産業の振興が重要であり、また活力みなぎる中国などアジアの
起業家との協力により日本の起業家予備軍に刺激を与え、ベンチャー育成の環境を
整えることが重要であると指摘しました。また川崎には公害克服のノウハウの蓄積
があり、これをうまく活用すること、またはじめから利益を得ようとするのではな
く、貢献することで利益があるといったギブアンドテイクの姿勢が重要であるとも
指摘しました。
 その後は川崎市長や日本起業家協会理事長ら関係者5名による討論が行われ、川崎
臨海部の起業家村建設案、羽田空港の国際化の重要性、ベンチャー特区設置、日本
とアジアを結ぶ人材の育成、ベンチャー開始直後の実績ない段階で如何に融資を受
けるかといった諸問題について討議しました。
 シンポジウム終了後は近くのレストランで懇親会が行われ、多くの参加者が名刺
交換などしてネットワークを広げ、実り多いものとなりました。

(参考)
海援隊21 http://www.kaientai21.com
川崎市産業振興財団 http://www.kawasaki-net.ne.jp
日中ベンチャー交流促進センター http://www.v-news.co.jp/jv
日本起業家協会 http://www.jea.or.jp

□日中環境協力交流・総合セミナーに参加

 2月7日、環境省、海外環境協力センター主催で平成14年度日中環境協力情報交流
会・総合セミナーが開催され、参加してきました。
 午前中、アジア経済研究所の大塚氏から江蘇省の工業排水対策の実施課題と問題
点について、自然環境研究センターの市河氏から高山草原での牧畜の炭素循環状況
について、国際協力事業団の今井氏から環境保護をめぐる日中の社会状況について
講演があり、午後は広島修道大学の森嶋教授から中国の中小企業の公害対策につい
て、東北大学の明日香助教授からCDM案件形成でわかったことについて、環境省
の小柳氏から日中の環境協力に対する考えの相違について話題提供を行い、その後
会場から質問や討論が行われました。
 特にWTO加盟により環境産業市場がどのように変化してきて、日本企業として
はどのように対応すべきかについて、勢いのある韓国勢に対して日本企業は腰が引
けているとか、コピー対策をすべきとか、政府によるビジネス参入支援の要請とか、
産業関連のやりとりが多かったのは印象的でした。

□東アジア環境情報発伝所サロン番外編に参加

 2月8日、渋谷で東アジア環境情報発伝所サロン番外編に参加しました。名目上は
私を囲む会となっておりましたが、足温ネット、日本インターネット新聞などから
の参加者もいて、環境分野での幅広い情報交流および親善の場となりました。

(参考)
・足温ネット:足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ
日本インターネット新聞 http://www.janjan.jp/


■週間レポート(1月27日〜2月2日)

■トピックス

□シンポジウム「アジアにおける社会的環境管理能力の形成と日本の国際協力」に
参加

 広島大学大学院国際協力研究かと国際協力事業団の主催によるシンポジウム「ア
ジアにおける社会的環境管理能力の形成と日本の国際協力」に参加しました。
 講演者やテーマなどは詳しくは、下記のホームページを参照ください。
 http://home.hiroshima-u.ac.jp/idec/japanese/body/top/International_WS.htm

 はじめに広島大学大学院国際協力研究科の紹介が行われ、さらに今年、国際環境
協力センターが設置されるなど、国際環境協力に積極的な試みをしていることもあ
わせて紹介された。
 基調講演の中で、松岡教授は、より効率的な国際環境協力のために、政府・産業
界・市民による社会的環境管理能力システムのモデル化と指標化を進め、またシス
テム形成期、システム稼動期、自己管理期からなる三段階ステージ論を提示し、ま
たそれに基づき中国、タイ、インドネシアの環境管理能力を各環境分野ごとに分析
を行いました。多くのデータをまとめて持続可能性指標(SD index)とする部分に
ついては、参加者からこれまで国連や各国が数多く試みながらいまだ定着していな
いのに、果たして成功するかどうかという疑問が提示されたり、活発な議論が交わ
されました。

 アジアからは中国、タイ、インドネシアからの参加者が発表を行い、中国は国家
環境保護総局環境経済政策研究センターの周新氏が発表しました。はじめに中国の
環境管理の歴史的経緯を五つのステージに分類してそのマトリックスを提示、次に
中国の社会的環境管理システムを政府、産業界、市民の三者の角度から解説、さら
に二国間協力の例として、日中友好環境保全センターを挙げ、日本の環境技術の移
転や技術研修などで成果を挙げており、それらの経験を積み重ねることができた要
因として、需要に基づいた協力、日中共同による取り組み、包括的な協力、適切な
運営メカニズムの採用、開かれた協力を挙げていました。

 その後、何人かの研究者からコメントがあり、特に昨今、地方自治やローカルに
注目が集まる中で、それらの言葉の定義を明確にする必要性、環境に関するノウハ
ウは地方に蓄積されており、それらをどう活用するか、今後の南南協力の可能性と
あり方、援助国側の多様な協力主体の交流の場の設定の必要性などが指摘されまし
た。

 私自身、持続可能性指標についてはそれなりの意義があるものの、その有効性に
は限界があり、それをうまく評価できないと実情を捉え切れない可能性があるかと
思いますが、その試み自体はたいへん大胆なものだと思います。また多様な協力主
体の交流の場の重要性については、私は何度も指摘し、またそのために北京環境ボ
ランティアネットワークを結成し活動してきましたし、今度は日中環境研究会(仮)
の結成を計画しています。私はこの交流の場に北京などの現地の日本人社会との連
携も考えていくべきであると考えています。


■週間レポート(1月20日〜1月26日)

■挨拶

 現在、東京でこのメルマガを書いております。当分東京滞在は続ける予定です。
 また今回、急きょ転職することが決まりました(転職先はまだ決まっておりませ
んが)。
 それから今週はイベントなどがありませんでしたので、情報量が少なくなってし
まいました。ご了承ください。


■天津週間レポート(1月13日〜1月19日)

■挨拶

 昨日、5ヶ月ぶりに日本に帰ってまいりました。この第12号は実家の大阪で書いてい
ます。1ヶ月の日本滞在予定で、これから数回は日本からの発信になります。
 またトピックスでも触れましたとおり、新たに「日中環境研究会(仮)」を4月に発足い
たします。ご関心おありの方、ぜひご連絡ください。

■中国語ひとコマ

 9月から始まりました天津日中大学院の中国人院生への日本語教育の私の担当はこの1
月で終了し、来学期は日本人院生へ数理統計を中心とする高等数学を教育する担当に変
わります。今後も折を見て、このコーナーを続けてまいります。

■トピックス

□人民網に掲載されました

 人民日報系サイト「人民網」に、日中環境戦略研究家の文章が掲載されました。以下の
アドレスで閲覧することができます(以下二つとも中国語)。

(1)北京環境ボランティアネットワークの活動内容と存在意義
http://www.people.com.cn/GB/huanbao/55/20021230/898262.html
(2)緑手印フォーラム 自動車流行時代に如何に青空を守るか 各自の意見
http://www.people.com.cn/GB/huanbao/58/20030117/909595.html
(これは1月17日付人民日報にも掲載されているはずです)

□日中環境研究会(仮)結成に関して

 私たちは、2003年3月末日で北京環境ボランティアネットワーク(BEV-NET)の運営委員
から退き、同年4月1日より新たに日中環境研究会(仮)を結成します。その理由および日
中環境研究会(仮)の目指すものは以下のとおりです。

・日中環境研究会(仮)結成の理由
 これまでの環境サロンはBEV-NETの所属であったために、大きなイベントを実行する
際には常にBEV-NETの運営委員会での承認を必要としており、活動の独自性に限界があ
りました。新たに日中環境研究会(仮)を結成することで、活動内容を独自で決定するこ
とができるようになります。
 また日中環境研究会(仮)では、サークル的活動と日中間の人的交流の推進という枠組
みを明確にし、その枠組みの中で社会貢献活動もしていくというように、その趣旨を明
確にします。またより専門性を高め、学術研究・教育啓蒙活動を主体にし、その他イベ
ント活動も適時行っていくようにします。

・日中環境研究会(仮)の目指すもの
<趣旨>北京にいる日本人として日中の環境分野での架け橋を目指します
<活動内容(仮)>
1.環境学習会、講演会を主催・運営します。
2.国際シンポジウムや国際学術交流会を企画します。
3.中国環境スタディツアーを企画します。
4.活動内容を独自のホームページやメーリングリストで通知・報告します。
5.日中の環境関連団体や日中友好関連団体と協力関係を保ちます。
6.将来は専門性を高めて、学術・調査研究などの委託を受けられるような団体を目指
します。

日中環境戦略研究家
HT
MY


■天津週間レポート(1月6日〜1月12日)

(休みです。ご了承ください)

■天津週間レポート(12月30日〜1月5日)

■挨拶
 新年明けましておめでとうございます。私は北京で新年を迎えました。北京で新
年を迎えるのは早いものでもう5回目。知り合いと共に故宮北側の景山公園に行って
きました。皆様はどのように新年を迎えられたのでしょうか。本年もどうぞよろし
くお願いします。

■連絡事項
 1月下旬から日本に一時帰国しております(詳しくはトップページの私のスケジュー
ル参照)。この期間、都合のつく方がいらっしゃいましたら、ぜひお会いして、意見交
換いたしましょう。お手数ですが、こちらにメールください。
onogish@yahoo.co.jp

■トピックス

 先週は30,31日に仕事があり、31日の午後に北京に移動、休み最終日の1月5日ま
で北京に滞在しておりました。この期間、環境関係のイベントがあったわけではあ
りませんが、人民日報の環境担当記者や清華大学の先生など環境や日中関係、NGOな
どの方面で意見を交わしました。

 北京で出版されている日本語タウン誌「コンシェルジュ北京」の2003年中国国際
展覧センターのスケジュールで環境関係のイベントも掲載されていましたので、以
下に引用します。
・3月10日〜12日、国際ストーブ、空調および国際環境保護、水処理技術・設備展
覧会
・6月5日〜8日、第6回全国環境保護産業展および第8回中国国際環境保護展覧会
・9月24日〜26日、国際製紙・林業展覧会
・11月4日〜6日、中国国際環境保護製品・技術設備展覧会

 北京にある中国環境NGO「自然の友」のサイトから以下のイベント情報を引用し
ます。
・講演会「野らくだの視察と保護」
講師:袁国映
場所:日中友好環境保全センター701号室
日時:1月8日午後2時半から4時半
主催:新疆環境フォーラム、中国環境・持続的発展資料研究センター
申込:forrest76@21cn.comに氏名と所属をメールで送付(中国語か英語で)
その他:以下のアドレス(中文)を参照ください。
http://www.fon.org.cn/index.php?id=2916


■天津週間レポート(12月23日〜12月29日)

■トピックス

□沖縄大学教授・壱岐一郎先生の講演会
 12月25日午後、沖縄大学人文学部教授・壱岐一郎先生による講演会「日中古代
関係史・古代千年の記録能力」が天津日中大学院で行われました。当日は通訳が
つき、日中双方の学生及び関係者が参加しました。内容は古代中国(夏、殷(商)、
周、春秋戦国、秦)における時代の記述がきわめて正確で信頼に値するというもので、
徐福伝説の真偽については、秦の始皇帝の圧政を逃れるため、当方の島国に不老
不死の薬があると皇帝を騙して、その薬を獲得するため、3000の童男童女や農工業
技術者多数を50隻もの大型船で運ぶという万里の長城並みの巨大プロジェクトを編
成したとのことですが、この経緯の内容は興味深いものと感じます。それほど昔から
日本は中国大陸の圧政や戦乱から逃れ自由を求める避難先・亡命先となっていた
とも言えるのではないでしょうか。

□パネルディスカッション「ボランティアと環境保護」開催
 12月27日午後、北京市にある中国社会科学院において、パネルディスカッション
「ボランティアと環境保護」が開催されました。主催団体は北京環境ボランティアネッ
トワーク(BEVNET)、後援団体は中国社会科学院環境・発展研究センターです。
環境問題に関心のある人たちや環境保護メディアの記者、環境NGO関係者など約
80名が参加してくれました。信州大学農学部教授・加藤光一先生の司会のもと、は
じめに4人のパネラーの発表、『緑の地球ネットワーク』大同事務所所長・武春珍女
史の発表「苦しくてもやり抜くこと、そこに発展がある」、北京人民広播電台『時代
ジャーナル』ラジオ番組司会・康雪女史の発表「誰でも環境保護ボランティアになれ
る」、中国社会科学院環境・発展研究センター副秘書長・ゴン益先生(ゴンの字は龍
の下に共)の発表「ボランティアと環境保護」、そして小生の発表「BEVNETの
活動紹介と存在意義」が行われました(近く全パネラーの発表原稿がBEVNETサ
イトにアップされるかと思います)。
 その後のコーヒーブレイクの際に質問用紙を渡して質問を書いてもらい、司会によ
り質疑応答と討論が始まりました。質問内容は技術的なことやボランティアに対する
見方、BEVNETの年間スケジュールなどで、その外にプラス面、賛美する部分が
強調されすぎているというパネルディスカッションに対する評価の意見も寄せられま
した。最後は、環境問題も究極的には人間の問題であり、人間の心の汚染が環境汚染
の元凶であるという見解に収れんされていきました。逐語通訳で司会者やパネラーが
通訳に気を遣いながら発表しなければならなかったことや時間が足りなかったことな
どがありましたが、今回のパネルディスカッションは日中の環境保護面における交流
や相互理解を増進し、活発な国際的議論を実現できた点で成功と言え、来年以降もさ
らに充実させて続けていくこと
が確認されました。
 なお私の発表原稿については日本語・中国語共に私のサイトにアップします。そこ
からのダウンロードも可能ですし、ご連絡いただければメールでお送りいたします。