ことば言葉コトバ


沖縄の基地化の現状を書いていたとき、
「嘉手納村95%、読谷村74%、北谷村92%」と基地の占有率を書きながら、
暮夜一人慟哭したこと。
澤地久枝 (「密約 外務省機密漏洩事件」)

私のからだに両腕をまわし
私を抱き寄せてあなたは言う
「とても幸せだ 君と出会えて本当によかった」
すると 私の雨の日々は消えてなくなる

シニード・オコナー (「ダンシング・レッスン」)


考え方や生き方を押しつけてはいけない。
そんなにステキならば嫉妬させてほしい。

早川義夫 (「ひまわりの花」ブックレットより)

わたしに必要なのはあなただけ 必要なのはあなただけ
必要なのはあなただけ 必要なのはあなただけ
必要なのはあなただけ 必要なのはあなただけ
必要なのはあなただけ 必要なのはあなただけ
わたしに必要なのはあなただけ
そして少しばかりの誠実さがあれば もっとうれしい

フィオナ・アップル (「ON THE BOUND」)


理解されなくて当たり前なのです、
理解されようなんて思っちゃいけません、
僕なんか五十年してもまだ理解されません、
諦めないこと、書くことです、続けるが勝ちなのです、
人生は短いようで、うんざりするほど長いのですよ。

埴谷雄高 (池田晶子著『オン!』)

人間のプライドの究極の立脚点は、
あれにも、これにも、死ぬほど苦しんだ事があります、
と言い切れる自覚ではないか。

太宰治


自分自身の体験と思索によって到達した考えは、
たいがいの場合われわれはおだやかに慎み深く口にするものである。
それに反して既成の思想としてどこからか受け入れたものは、
ほとんど常に、寛容にとぼしい性急さをもって主張し、押し付けていくのだ。

カロッサ(『美しき惑いの年』)

朝、廊下で火を燃し乍ら涙をこぼす。
どうも自分は作家にはなれそうもない。
しかしその他のものには一層なれそうもない。

秋元松代 (1947年の日記より)


最後に、私は、裁判長に教えてほしいのです。
私のような人間は、本当に幸せになりますか。

花柳幻舟(『修羅 家元制度打倒』)

信じるより他は無いと思う。
私は馬鹿正直に信じる。
ロマンシズムに拠って、夢の力に拠って、
難関を突破しようと気構えているとき、
よせ、よせ、帯がほどけているじゃないか等と人の悪い忠告は、
言うもので無い。

太宰治(「かすかな声」)


よく歌い手に「あなたは何故あのような歌をつくったんですか」と、
いともかんたんに尋ねる人がいるけれど、
それは「あなたは何故生きているのですか」という問いと、
まったく同じであるから、おおかた失礼にあたる。

早川義夫(『ラブ・ゼネレーション』)

手をぬいてだらだら仕事をやろうと思えばいくらでもできるわれわれを支えているのは、
この形、この大きさの貨物はここにいれればすきまなくボリュームがテンになるという
職人としての感覚であり、倫理である。

中上健次(「働くことと書くこと」)


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひよわな志にすぎなかった

茨木のり子(「自分の感受性くらい」)

あなたが死にかけているときに
あなたについて考えないでいいですか
あなたから遠く遠くはなれて
生きている恋人のことを考えても

谷川俊太郎(「これが私の優しさです」)


私は告発しない。
ただ自分の位置に立つ。

石原吉郎(「1963年以後のノートより」)